11月の完全失業率、横ばいの3.5% 非正規雇用は2000万人超え

2014年12月26日 16:26

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完全失業者の対前年同月増減と完全失業率(季節調整値)の推移を示す図(総務省「労働力調査」平成26年(2014年)11月分(速報)より)

完全失業者の対前年同月増減と完全失業率(季節調整値)の推移を示す図(総務省「労働力調査」平成26年(2014年)11月分(速報)より)[写真拡大]

 総務省が26日発表した11月の労働力調査(速報)によると、就業者数は6,371万人で、前年同月と同数だった。完全失業者数は219万人で前年同月比30万人減少した。減少は54カ月連続である。完全失業率は、3.5%(季節調整値)と前月と変わらなかった。

 就業者の内訳は、男性が3,607万人で、同17万人減少したのに対し、女性は2,763万人で、同16万人増加した。雇用者数は5,637万人で同18万人増加、そのうち、正規の職員・従業員数は3,281万人で、同29万人減少した。半面、非正規の職員・従業員数は2,012万人で、同48万人増加した。非正規雇用者が2000万人を超えるのは初めて。就業率は57.5%で、前年同月と変わらなかった。

 就業者数の産業別内訳は、製造業が1,019万人で前年同月比29万人減少、運輸業、郵便業が339万人で、前年同月比11万人減少した。それに対し、医療・福祉が779万人で同35万人増加、情報通信業が204万人で同14万人増加した。

 完全失業者のうち、求職理由別内訳を見ると、「勤め先や事業の都合による離職」が46万人で同12万人減少、「自発的な離職など自己都合」が84万人で同10万人減少した。(記事:南条 誠・記事一覧を見る

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