NY株式:ダウは288ドル高、早期利上げ観測の後退を好感

2014年12月18日 07:06

印刷

記事提供元:フィスコ


*07:06JST NY株式:ダウは288ドル高、早期利上げ観測の後退を好感

17日の米国株式相場は大幅上昇。ダウ平均は288.00ドル高の17356.87、ナスダックは96.48ポイント高の4644.31で取引を終了した。ロシア中銀の安定化措置で同国株式市場や通貨ルーブルが急反発、信用不安の後退を受けて朝方から買いが優勢となった。注目された米連邦公開市場委員(FOMC)の声明では、ガイダンス箇所における「相当な期間」の文言が削除された。しかし、利上げについて「辛抱強くなれる」とし、これまでとガイダンス内容は変わらないと表明。早期の利上げ観測が後退したことで、引けにかけては一段高の展開となった。セクター別では全面高となり、エネルギーや素材の上昇が目立った。

アパレル大手のアメリカン・アパレル(APP)は、最高経営責任者の交代が発表され大幅上昇。インターネット最大手のグーグル(GOOGL)は、一部アナリストの投資判断引き上げを受けて堅調推移。医療機器メーカーのボルケーノ(VOLC)は、ロイヤル・フィリップス(PHIA)による買収が報じられ急上昇した。一方、運送会社のフェデックス(FDX)は、四半期決算が市場予想を下回ったことから売られた。

連銀は、声明で堅調な成長見通しを示したものの、将来的な利上げのペースに対してはより緩やかなアプローチをとるとの姿勢を表明。原油価格の下落やロシア通貨ルーブルの急落に関する言及はなかった。

(Horiko Capital Management LLC)《KO》

関連記事