中国で「群衆をスキャンして予備犯罪者を見つけられるカメラ」の研究が進められている

2014年8月14日 20:18

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 中国・南西大学の科学者が、犯罪を実行しようとする人をその実行前に検知できるという新しいタイプのカメラの開発に取り組んでいるらしい。このカメラは、「ハイパースペクトルイメージング」という技術を使い、対象者の血中酸素量を測定する技術が使われているという。一人一人の頭の上に「ストレスバー」を表示させたり、血中酸素量の高い人に関しては顔を赤くして強調するといったアイデアもあるという(International Business TimesSlashdot)。

 研究リーダーであるChen Tong氏によれば、このカメラは3月に雲南市昆明で発生した、死者29人を出したような事件を防ぐことが目的だという。同氏によると、過激派などの人物は犯罪を犯す直前に高いストレス状態にあり、血中酸素が高いらしい。こうした精神的ストレスを持っている人々を警察当局などが取り締まれば、事件を未然に防げるとしている。

 しかし、この技術はプライバシー問題を提起し、中国政府による潜在的な虐待につながるリスクがある。これに対しChen Tong氏は、中国ではこうした技術の商業利用が法律で制限されているため、大丈夫だとしている。

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