【編集長の視点】BS11は2Q高利益進捗率業績と記念増配を見直し割安修正期待で反発

2014年6月30日 12:39

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄ウオッチ>

  日本BS放送(BS11) <9414> (東2)は、23円高の1999円と反発し、今年5月9日につけた上場来高値2136円を射程圏に捉えている。今8月期第2四半期(2Q)累計業績が、2ケタ増収増益と伸びて着地するとともに、今年3月の新規株式公開(IPO)時に予想した8月通期業績に対して高利益進捗率を示したことを見直し、割安修正期待の買い物が再燃している。期末配当を上場記念配当5円を加えて25円として実施することも買い手掛かりとなっている。

■競馬、アニメ、通信販売などの収益の4本柱をコア視聴者が強く支持

  2Q累計業績は、前年同期比12.0%増収、47.5%経常増益、34.8%純益増益と好調に推移し、8月通期業績対比の利益進捗率は、60~63%と目安の50%を上回った。BSデジタル放送の視聴可能世帯数が72.4%と高まり、衛星メディアの広告費の成長率が、年率11%とテレビの伸び率を上回る好環境下、同社の4本の収益柱の競馬、アニメ、韓国ドラマ、通信販売がコアの視聴者に高く支持され、高品質な自社制作番組の制作による広告枠の付加価値向上や認知度向上のための効率的な広告宣伝の実施で、タイム収入、スポット収入とも増加、放送関連費用や広告関連費用を削減したことなどが寄与した。

  今8月通期業績は、IPO時の予想に変更はなく、昨年10月スタートした新番組の「国宝浪漫」、今年1月に放送の2時間スペシャル番組「日本ほのぼの散歩」、同4月に開始の「憧憬 大人のゴルフ旅」なども加わって、売り上げ78億円(前期比11.2%増)、経常利益15億円(同10.9%増)、純利益12億円(同9.3%減)と予想している。

■初値水準でエネルギーを貯め込みPER13倍台の割安修正に再発進

  株価は、今年3月に公開価格1820円でIPOされて、1940円で初値をつけ、2Q好決算と記念増配を好感して上場来高値2136円まで買い進まれ、初値近辺でもみ合いエネルギーを貯め込んできた。PERは13倍台と割安であり、最高値奪回から一段の上値追いに進もう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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