米国でも放射性廃棄物の処理先が足りない状況に

2014年5月29日 17:04

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 米国では、原子力発電などによって生まれる放射性廃棄物を鉄やコンクリート製の容器に詰めて発電所内の一時保管施設内に保存している。これら放射性廃棄物は最終的にはネバダ州のユッカ・マウンテンに埋設処分施設を建築して埋める計画だったが、オバマ政権によってこの建設計画が中止されたことにより、廃棄物の処理先がなくなった状態にある(米ユッカ・マウンテンの放射性廃棄物処分場の建設計画が中止になった経緯)。そのため放射性廃棄物の一時保管施設が不足する事態となり、ロングアイランド湾を見下ろす場所にあるミルストーン発電所では、暫定的に一時保存容器が駐車場などに置かれる事態になったそうだ(The Washington PostSlashdot)。

 政府はユッカ・マウンテンに変わる埋設処分施設施設の場所を選定しているが、候補地域はいずれも議会の反対により実現困難な状態であるという。政府は新しい法律の必要性など多くのハードルに直面している状態にあるとされている。

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