漫画「美味しんぼ」に対し大阪府や大阪市、福島県も正式に抗議

2014年5月12日 17:35

印刷

記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 漫画雑誌「週刊ビッグコミックスピリッツ」4月28日および5月12日発売号に掲載されている漫画「美味しんぼ」にて、福島県の放射性問題について取り上げられているのだが、その内容について大阪府および大阪市、福島県が抗議を行っている(大阪府の抗議文大阪市の抗議文福島県の抗議文PDF)。

 大阪府や大阪市の抗議では、大阪市が受け入れた東日本大震災で生じた災害廃棄物について、「放射性セシウム濃度が100ベクレル/㎏以下のもので、科学的にも安全に処理できることが確認されているもの」としたうえで、作中での「大阪で、受け入れたガレキを処理する焼却場の近くに住む住民1000人ほどを対象に、お母さんたちが調査したところ、放射線だけの影響と断定はできませんが、眼や呼吸器系の症状が出ています。」といった記述に対し、そのような状況は認められなかったと主張している。

 また、福島県の抗議では「除染をしても汚染は取れない」「福島はもう住めない、安全には暮らせない」といった「見解」について強い危惧を述べている。

 スラッシュドットのコメントを読む | 日本 | アニメ・マンガ | 原子力

 関連ストーリー:
双葉町、美味しんぼの「鼻血描写」に正式に抗議 2014年05月09日
漫画「美味しんぼ」内での「福島県内では疲労感や鼻血という症状の人が大勢いる」という表現が問題視される 2014年04月28日
無人飛行機で福島第一原発付近の様子を撮影した航空写真 2014年04月07日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事