ソニー、最後のVAIO製品で不具合発表 発火の恐れ

2014年4月13日 22:54

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記事提供元:エコノミックニュース

 11日、ソニー<6758>は今年2月に世界各国で販売した最新型ノートパソコン「VAIO(バイオ) Fit 11A」で、内蔵するバッテリーパックが過熱し本体が発火する恐れがあると発表。ユーザーに使用を中止するように呼びかけるとともに、無償で点検や修理を行うことも検討しているとのこと。

 今回不具合が発表された「VAIO Fit 11A」は、店頭販売用、カスタマイズ用、法人モデルの3種類あり、バッテリーパックは「VAIO Fit 11A」専用電池としてパナソニック<6752>から調達したリチウムイオン電池を使用していた。すでに世界の50ヶ国以上の国と地域で販売されており、日本国内で3619台、海外では欧州で7158台、中国で2088台、中国以外のアジア地域で6930台、合計で約2万5900台を販売している。これらすべてが対象となる。ソニーによれば3月19日から4月8日にかけて、バッテリーパックの過熱によりパソコン本体が焼き付いたという報告が、日本と香港と中国の3ヶ国から3件あったという。

 ソニーは、パソコン本体には燃えにくい材料が使用されているが、燃えやすいものが周りにあると危ないとして、電源プラグを抜いて使用しないようにユーザーへ呼びかけている。現在、リチウムイオン電池を製造したパナソニックとともに、原因を調査中である。そして、無償で点検や修理を行うなどの今後対応に関しては、2週間以内に決定しホームページにて知らせるとしている。

 ソニーの「VAIO」事業については、すでに投資ファンドである日本産業パートナーズに売却することが決定しており、そうしてパソコン事業から撤退するソニーにとって今回不具合が発表された「VAIO Fit 11A」は、ソニーとして発売した最後のシリーズの一つであった。

 「VAIO Fit 11A」は14年の春モデルとして発売が開始された製品のうちの一つ。「Fitシリーズ」は液晶ディスプレイを反転させることで、タブレット端末としても使用するこが出来る。「VAIO Fit 11A」は11.6型液晶を搭載したモデルで、薄型かつ軽量の本体サイズが大きな特徴であった。(編集担当:滝川幸平)

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