デンソー、居眠り運転に警報を鳴らす商用車向け「ステータスモニター」を開発

2014年4月4日 16:31

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ドライバーの顔画像から運転状態を検出することができる「ドライバーステータスモニター」の取り付け写真

ドライバーの顔画像から運転状態を検出することができる「ドライバーステータスモニター」の取り付け写真[写真拡大]

  • ドライバーの顔画像から運転状態を検出することができる「ドライバーステータスモニター」

 デンソーは3日、ドライバーの顔画像から運転状態を検出することができる「ドライバーステータスモニター」を開発したと発表した。

 同製品は、近赤外線カメラとECU(コンピューター)から構成され、メーターバイザーの下に搭載される。カメラで撮影したドライバーの画像をもとにECUが顔の向きや目の開き具合などを解析し、決められた時間、眼を閉じたり、正面を向いていない状態が続くとドライバーに警報を鳴らして安全運転を促す。

 現在販売中の日野自動車の大型トラック「日野プロフィア」と大型観光バス「日野セレガ」に搭載されているという。

 同製品には、デンソーが強みとしている画像認識技術を利用。カメラで撮影したドライバーの画像をもとに、ECUが顔の輪郭や目・鼻・口などのパーツを検出。各パーツの相対的な位置関係により顔の向きを検出し、脇見などを検知する。また、まぶたの開度や動きによって、ドライバーの異常度合いを推定する仕組みになっている。カメラは常に撮影を行っているため、リアルタイムでドライバーの状態を検出することができる。

 また、近赤外線をカメラの照明として使っているため、車室内が暗くても、安定してドライバーの顔を撮影することができる。さらに、様々な人の輪郭・目・鼻・口など顔の特徴を使って性能改善を重ね、個人差の影響を受けにくい安定した検出ができるようになっているという。

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