10-12月期の携帯出荷、ドコモiPhone効果で11.6%増 13年通期は1.9%減=IDC Japan

2014年3月5日 17:41

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2013年第4四半期の国内携帯電話出荷台数ベンダー別シェア(IDC Japanの発表資料を基に編集部で作成)

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  • 2013年の国内携帯電話出荷台数ベンダー別シェア(IDC Japanの発表資料を基に編集部で作成)

 IDC Japanが5日発表した2013年第4四半期(10~12月)の日本国内での携帯電話出荷台数は、前年同期比11.6%増の1,265万台となった。1,000万台を超えたのは4四半期ぶり。

 同社は台数が増えた要因として、NTTドコモがiPhoneを発売したことを挙げている。ベンダー別では、1位がアップルの40.9%で5四半期連続のトップ。2位はシャープの13.9%で前四半期から順位を上げた。3位は富士通の11.9%で前四半期から2つ順位を上げた。

 スマートフォンに限った台数では、前年同期比14.4%増の1,010万台となり、2四半期ぶりに増えた。ベンダー別では、1位はアップルで51.3%、2位はシャープで12.4%、3位は富士通で12.2%。

 また、2013年通期の携帯電話出荷台数は、前年比1.9%減の3,963万台となった。ベンダー別では、1位がアップルの35.2%で2年連続のトップ。2位はシャープの14.4%、3位はソニーの12.1%。

 スマートフォンに限った台数では、前年比6.4%増の3,031万台となった。携帯電話全体におけるスマートフォンの出荷比率は、前年の70.5%から76.5%に増えた。ベンダー別では、1位はアップルで46.0%、2位はソニーで15.9%、3位はシャープで12.2%。

 同社アナリストの木村融人氏は、今年第1四半期(1~3月)の市場全体は、Androidスマートフォンの販売苦戦が続く中での在庫問題により、前年同期比でマイナス成長となる可能性が高いと分析している。(記事:松本 茂樹・記事一覧を見る

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