ソフトバンクが3月相場への期待を高める/ランチタイムコメント

2014年2月25日 11:54

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記事提供元:フィスコ


*11:54JST ソフトバンクが3月相場への期待を高める
 日経平均は反発。199.85円高の15037.53円(出来高概算10億1000万株)と、1月31日以来の15000円を回復して前場の取引を終えている。24日の米国市場では、G20財務相・中銀総裁会議でGDP成長率を2%以上引き上げる協調行動の公約が採択されたことを好感し、NYダウは100ドル超の上昇となるなか、この流れを引き継ぐ格好からのスタートとなった。15000円回復で目先的な達成感もあってこう着感が強まる局面もみられたが、指数インパクトの大きいソフトバンク<9984>が急動意をみせるなか、15000円固めの展開をみせている。
 セクターでは情報通信、石油石炭、ガラス土石、その他製品、サービス、機械、陸運、銀行などが堅調。一方、小幅ではあるが空運、水産農林が下げている。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1300を超え、全体の7割を占めている。
 ソフトバンク<9984>が急動意をみせ、日経平均をけん引している。韓国の検索サイト最大手ネイバーの日本子会社であるLINEの株式取得を目指していると一部報じられたことが手掛かり材料。これを受けて、アドウェイズ<2489>などLINE関連物色への波及につながっており、市場のムードを明るくさせている。
 ソフトバンクについては買収金額などへの警戒感が高まる可能性があるものの、25日線突破といったテクニカル妙味から、引き続き資金が向かいやすいだろう。また、アドウェイズのほか、グループのガンホー<3765>などへの思惑も高まりやすく、関連銘柄への波及が強まりそうである。日経平均は15000円固めの動きをみせており、大引けで15000円キープとなれば、明日からの実質3月相場への期待にもつながりそうだ。(村瀬智一)《FA》

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