概況からBRICsを知ろう~中国本土市場は反落、金融や不動産など大型株の下落が足かせ

2014年1月16日 09:50

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記事提供元:フィスコ


*09:50JST 概況からBRICsを知ろう~中国本土市場は反落、金融や不動産など大型株の下落が足かせ
【ブラジル】ボベスパ指数 50105.37 +0.81%
昨日15日のブラジル市場は続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比402.27ポイント高(+0.81%)の50105.37で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは48、値下がり22、変わらず2と買いが優勢。セクター別では、石油・ガスや素材が買われた半面、公益や金融が安い。

買いが先行した後はしばらく狭いレンジでもみ合ったが、後半に上げ幅を一段と拡大させた。世界経済の回復見通しを受け、輸出関連に買いが集中。世界銀行は最新リポートで、2014年の世界経済の成長見通しを昨年6月に予測した3%から3.2%に引き上げた。

【ロシア】MICEX指数 1486.51 +1.15%
15日のロシア市場は反発。主要指標のMICEX指数は前日比16.87ポイント高(+1.15%)の1486.51で取引を終了した。指数構成銘柄の値上がりは33、値下がり17と買いが優勢。MICEX指数はこの日、終値ベースで年初来の高値を更新した。

中盤に上げ幅を縮小させる場面もあったが、その後は再び買い戻された。最大手ズベルバンク(SBER)の好決算が同セクターの支援材料。ズベルバンクはこのほど、景気低迷にもかかわらず、ロシア会計基準で2013年通期に13%の増益を実現したと発表した。

【インド】SENSEX指数 21289.49 +1.22%
15日のインドSENSEX指数は大幅反発。インフレ鈍化で追加利上げ懸念が後退し、ICICI銀行など金融株の上昇も指数を押し上げた。日本時間午後3時30分ごろに発表された昨年12月の卸売物価指数(WPI)上昇率は前年同月比6.16%となり、市場予想を下回った。前週発表された12月の消費者物価指数(CPI)も予想を下回る伸びにとどまっており、インド準備銀行(中央銀行)が今月28日に追加利上げを回避するとの思惑が強まっている。

【中国本土】上海総合指数 2023.35 -0.17%
15日の上海総合指数は反落。金融や不動産など大型株の下落が足かせに。昨年12月の人民元建て新規貸出額が市場予想を大幅に下回ったことや不動産市場の先行き懸念が圧迫材料となった。また、市中銀行の貸し出しペースが2月以降に鈍化するとの観測が嫌気されたほか、新規株式公開(IPO)再開に伴う需給懸念も根強かった。加えて、来週20日に昨年10-12月期の国内総生産(GDP)など主要経済指標の発表を控え、慎重ムードが広がった。《FA》

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