3日の米国市場ダイジェスト:ダウは136ドル安、米国債デフォルト懸念などで終始軟調

2013年10月4日 07:33

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記事提供元:フィスコ


*07:33JST 3日の米国市場ダイジェスト:ダウは136ドル安、米国債デフォルト懸念などで終始軟調

■NY株式:ダウは136ドル安、米国債デフォルト懸念や経済指標の予想下振れを嫌気

NYダウ       ナスダック
終値 :14996.48  終値 :3774.34
前日比:-136.66   前日比:-40.68
始値 :15127.23  始値 :3809.90
高値 :15127.23  高値 :3816.96
安値 :14947.03  安値 :3753.17

3日の米国株式相場は下落。ダウ平均は136.66ドル安の14996.48、ナスダックは40.68ポイント安の3774.34で取引を終了した。連邦政府機関の閉鎖が続く中、9月ISM非製造業景況指数が予想を下回ったことで売りが先行。米国債が一時的であってもデフォルトに陥る事態となれば、経済に壊滅的な影響を及ぼすと財務省が警告したことや、ホワイトハウス周辺で発砲事件が発生したことが嫌気され、終日軟調推移となった。セクター別でも全面安となっており、特に不動産や自動車・自動車部品の下落が目立った。

電気自動車のテスラ・モーターズ(TSLA)は同社の「モデルS」が炎上する事故映像がネット上に公開されたことで急落。栄養食品などのハーバライフ(HLF)は、投資ファンドが同社株の空売りポジションを大幅に縮小したことが明らかとなり下落した。一方で、病院運営のテネット・ヘルスケア(THC)は、フィッチ社が同社の信用格付けを据え置いたことで上昇。アパレルのPVHコープ(PVH)は傘下の革靴ブランドの売却を発表して堅調推移となった。

なお、政府機関閉鎖の為、4日予定されていた9月雇用統計の発表は延期されることとなった。

(Horiko Capital Management LLC)

■NY為替:ドル・円は97円25銭、米デフォルト懸念でリスク回避の円買いが加速

ドル・円は97円74銭まで上昇後、96円93銭へ反落し97円25銭で引けた。予想を下振れた9月ISM非製造業総合景況指数を受けた米国債券利回りの低下に伴うドル売り、米財務省が発表した声明やオバマ米大統領の警告発言を受けてデフォルト懸念が広がり株安を嫌気したリスク回避の円買いが加速。

その後、ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁の発言「FOMCの方針は、依然、バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が提示したタイムライン通り」で年内の資産購入縮小観測が再浮上。また、NYタイムズ紙の記事「一部民主党上院議員が医療機器への課税案を取り消すことを検討している」や「ジョン・ベイナー下院議長が党員に債務上限問題解決を保証すると約束」などで米国デフォルトへの警戒感が緩和しドル売りが一段落した。

ユーロ・ドルは、1.3587ドルから1.3646ドルへ上昇し1.3620ドルで引けた。良好な欧州経済指標、欧米金利差の拡大でユーロ買いが加速。ユーロ・円は、株安に連れ132円90銭から132円16銭まで下落した。

ポンド・ドルは、1.6202ドルから1.6156ドルへ下落。ドル・スイスは、0.9034フランから0.8969フランへ下落した。

■NY原油:反落で103.31ドル、米国政府機関の閉鎖を受けた需要鈍化懸念が継続

NY原油は反落(NYMEX原油11月限終値:103.31 ↓0.79)。3日通常取引開始後に104.38ドルまで買われたのち午後にかけて下落する値動きの荒い展開となった。米国政府機関の閉鎖が景気を悪化させ需要を鈍化させるとの懸念が存続。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  14.00ドル -0.06ドル(-0.43%)
モルガン・スタンレー(MS) 26.85ドル -0.27ドル(-1.00%)
ゴールドマン・サックス(GS)156.85ドル -1.82ドル(-1.15%)
インテル(INTC)    22.60ドル -0.28ドル(-1.25%)
アップル(AAPL)      483.41ドル -6.15ドル(-1.26%)
グーグル(GOOG)      876.09ドル -11.90ドル(-1.34%)
フェイスブック(FB) 49.18ドル -1.10ドル(-2.18%)
キャタピラー(CAT)     83.97ドル -0.10ドル(-0.12%)
アルコア(AA)        7.86ドル -0.16ドル(-2.00%)
ウォルマート(WMT)     73.16ドル -0.56ドル(-0.76%)《KO》

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