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コーヒー風呂からヘルシアまで。結局、コーヒーは健康に良いのか悪いのか?
10月1日は「コーヒーの日」。秋冬にコーヒーの需要が高まることから、1983年に社団法人 全日本コーヒー協会が定めた。
ところがコーヒーをめぐっては「健康に良い」とする研究結果と、「死亡リスクを高める」など身体への害を強調する研究結果があり、どちらを信じればよいのかよく分からない。
今夏には、米サウスカロライナ大の医学者らが、55歳未満でコーヒーを1日平均4杯より多く飲むグループの死亡率が、飲まないグループに比べて男性で1.5倍、女性では2倍に上るとの研究結果を発表した。研究チームは「若い人はコーヒーを毎日3杯までに」と注意を呼びかけている。朝日新聞やCNNが相次いで報じた。
一方で日経新聞が7月に報じた特集記事では、コーヒーを毎日1~2杯飲む人の肝臓がんの発症リスクは、全く飲まない人の2分の1に、毎日5杯以上飲む人の発症リスクは、4分の1に低下したという(「国立がん研究センター」の報告による)。
発がん抑制作用だけでなく、コーヒーには美白効果や、体脂肪を低減する効果も期待できることが分かっている。お茶の水女子大学の研究では、ポリフェノールに含まれるクロロゲン酸が、シミの原因となるメラノームの生成を抑制することが分かった。
ポリフェノールには体脂肪を低減する効果があることから、花王は今年4月、コーヒー系飲料では初めての「脂肪を消費しやすくする」トクホ飲料、「ヘルシアコーヒー」を発売。
箱根にある温泉テーマパークの「箱根小涌園ユネッサン」では、温泉で低温抽出するドリップ式の「コーヒー風呂」まで登場している。疲労回復や、美肌効果があるといわれるコーヒーの香りによってリラックスできるという。
全日本コーヒー協会によると、日本人は平均して1日約1.5杯のコーヒーを飲んでいる。飲み過ぎは神経興奮作用があるカフェインの過剰摂取につながり身体への負担となる場合もあるが、1日1~3杯を嗜む程度であれば、ほどよい健康効果が期待できそうだ。(編集担当:北条かや)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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