リバウンド一巡感、あとは米予算問題の行方次第/後場の投資戦略

2013年10月1日 11:56

印刷

記事提供元:フィスコ


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;14627.66;+171.86TOPIX;1203.26;+9.16

[後場の投資戦略]

 日経平均はじり高基調となり、5日線およびボリンジャーバンドの+1σ水準を捉えている。テクニカル的なリバウンドでは一先ず達成感が意識されるところではある。あとは、米予算問題の行方となり、期限となる日本時間の13時辺りには方向感が出やすくなりそうである。一部報道では下院共和党指導部は最終的には妥協し、医療保険改革法変更やその他条件を盛り込まない暫定予算案を提出するとの見通しが報じられている。
 閉鎖に追い込まれるとの見方が織り込まれつつあるなか、暫定予算案提出となれば、市場は好感することになりそうだ。もっとも、国内要因では安倍首相による消費増税の正式表明を見極めたいとする流れもあり、先回り的な動きは強まり難い。短観9月調査の結果からも消費増税を決断するとみられるが、併せて経済対策を見極めたいところでもあろう。先物主導でのプログラム売買が主要銘柄に影響を与えるが、短期資金などはテーマ性の材料銘柄での値幅取りになりそうだ。(村瀬智一)《FA》

関連記事