注目銘柄ダイジェスト(前場):ソフトバンク、ルネサス、タカラバイオなど

2013年10月1日 11:34

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記事提供元:フィスコ


*11:34JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):ソフトバンク、ルネサス、タカラバイオなど

ソフトバンク<9984>:7010円(前日比+220円)
大幅反発で年初来高値を更新。昨日、2013年秋冬モデルの新製品発表会を開催。NTTドコモ<9437>のiPhoneの影響については、「そんなではなかった」と自信をみせたほか、もはや、ネットワークが不満でユーザーがドコモに流れていくというのは、リスクとしてなくなったと述べた。孫社長の目はアメリカに向いており、スプリントの立て直しに今後は注力すると。

ルネサス<6723>:479円(同+11円)
買い先行。官民ファンドの産業革新機構とトヨタ<7203>や日産自<7201>など民間8社から合計1500億円の出資を受けたと発表。また同社の設立母体である日立<6501>と三菱電<6503>、NEC<6701>から合計76億円の債務免除を受たことも公表した。財務基盤を強化し革新機構の主導で経営の立て直しを図ると伝わっており、今後の再建期待を高める動きが優勢に。

ユナイテッドアローズ<7606>:4210円(同+80円)
4日続伸。ドイツ証券が投資判断「バイ」、目標株価4800円でカバレッジを開始したことが材料視されている。店舗網の拡大による利益成長が続く見通しで、17年3月期までの EBITDA成長率は年率9%を見込んでいる。また、強固な財務体質、キャッシュフローの創出力を活かした株主還元の拡充にも期待とコメントしている。

日本精工<6471>:1041円(同+40円)
大幅反発。今期の営業利益見通しを490億円から580億円へと上方修正したことが好材料視されている。国内外で自動車向けにベアリングの需要が回復したほか、円安進行も追い風に。コンセンサスでは550億円前後が見込まれており、想定以上の好決算と捉えられている。なお、第2四半期にはカルテル問題に関する罰金の約68億円を特損として計上する見込み。

東レ<3402>:642円(同-3円)
さえない。UBSが投資判断を「バイ」から「ニュートラル」へ、目標株価を720円から680円へとそれぞれ引き下げたことが嫌気されている。欧州や新興国でのプラケミ需要が鈍く、原料高に対する値上げ浸透も難しくマージンは悪化と指摘。9月27日に2社のM&Aを発表したが、2事業とも現在は汎用品の色が強く、シナジーも不透明とコメントしている。

日本触媒<4114>:1151円(同+13円)
続伸。シティでは業績予想を上方修正し、ターゲットプライスを1250円から1350円に引き上げている。アクリル酸エステル市況の上振れなどを要因に、基礎化学品中心に上方修正したようである。また、「アクリビュア」は新規VA保護フィルム用が、韓国大手TVメーカーの2014年春モデルから採用が始まる見通しであることに加え、既存のIPS位相差用樹脂も堅調に推移するとみている。レーティングは「買い」継続。

ネクソン<3659>:1227円(同+31円)
買い先行。バークレイズ・キャピタルでは、投資判断「オーバーウエイト」でカバレッジを開始し、今後12ヶ月の目標株価を1600円としたもよう。売上の約70%を占める中国及び韓国のPCオンラインゲームは高い運営力を背景に安定的な収益基盤と捉えているもよう。また、戦略的買収によりモバイル分野や欧米市場のオンラインゲーム参入に伴う業績拡大余地は大きいとの考えを示しているようだ。

コロプラ<3668>:2355円(同+55円)
買い優勢。大和では投資判断を付与していないものの、既存タイトルの好調に加えて、クイズアプリの急成長で業績拡大が続くと予想している。「魔法使いと黒猫のウィズ」はTVCMの効果によってDL数を爆発的に伸ばし、2本目の柱として急拡大の最中と指摘。同業他社と単純比較するとバリュエーション上の割安感はないが、各実績値の綿密な分析を背景としたタイトルヒット率の高さや、高度な運用力はプレミアムの理由付けに十分であると判断している。

ファーマF<2929>:483円(同+47円)
大幅続伸。創薬事業への参入を発表したことが材料視されている。同社はこれまで、バイオテクノロジーを利用した特異的鶏卵抗体の作成を基盤技術に事業展開を行ってきたが、基礎研究の確立と探索研究での開発基盤が確立できたことにより、創薬事業分野での本格展開を目指す方針で、新たに参入する創薬事業に対する期待感が先行へ。

ナノキャリア<4571>:324500円(同+19500円)
買い先行。アルビオン社との新たな共同開発契約を締結したと発表したことが材料視されている。共同開発契約の対象となるのは、育毛剤や乳液などの化粧品分野。同社のミセル化技術、アルビオン社の商品化力と開発販売力を協働させ、両社で共同開発を進めていく方針と。なお、今期業績への影響はないとしている。

タカラバイオ<4974>:2846円(同+476円)
急伸。新たなiPS細胞作製方法に関する特許の全世界商用ライセンスを、iPSアカデミアジャパン社から取得したと報じられたことが材料視されている。今回の契約により、既存のiPS細胞作製方法より安全性の高い、プラスミドベクターを用いたiPS細胞作製受託サービスの提供や研究用試薬の販売が可能となるもようで、iPS細胞関連として見直しの動きが強まっている。《KO》

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