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【パリ2014春夏=29日】日本とアフリカ、2つの文化が衝突し生み出す化学反応=ジバンシィ
ジバンシィ 円形に造られたランウェイ。中心には何台も連なり衝突している車が置かれていた。暗闇に染まる夜の街。その暗がりに太鼓の音が響き渡りショーがスタートした。ポップなプリントやコントラストの強いパターンなど、華やかな色彩が彩った昨シーズンから一転、今季デザイナーのリカルド ティッシが紡ぎだしたのは、アフリカと日本文化の衝突から生まれた力強いエレガンス。日本のキモノやアフリカの民族衣装を彷彿とさせるシルエットやディテールが随所に盛り込まれ、勇猛と柔和という相反する文化のせめぎ合いが、しなやかな強さを持つ新しい女性像を創り出していた。
さらなる女性らしさを追求したクロエ。空気を含んだ流れるようなシルエットが夏の香りを感じさせる。ジョーゼットやシルクが演出する上質な透明感が素肌の上に軽やかにのせられ、女性にナチュラルな輝きをもたらしていく。アースカラーやピュアな白のカラーパレットに加えられる印象的なブルシアンブルー。ゴールドのアクセントと共にゴージャスさをプラスした。
「技術を介して前進する、素材と自然の夢」。自然をまとったアクリスのコレクション。峡谷、砂漠、藻、岩が描く曲線、アニマルパターン、ありとあらゆる自然からインスピレーションを得たカラフルなイメージをアイテムに落とし込んだ。ダブルレイヤードの特徴的なストローハットや、ローヒールのスリッポンでラグジュアリーなリラックススタイルを提案した。
また、パリコレ期間中にはWSN DEVELOPMENTが主催する合同展示会が毎回行われており、2013年3月から新たに加わった【Don't believe the Hype(ドント・ビリーブ・ザ・ハイプ)】に、14春夏シーズンからウィメンズコレクションをスタートしたホワイトマウンテニアリング (White Mountaineering) が招待枠で参加した。
メンズと同じテーマで展開される中性的でカジュアルなリラックススタイル。シャツやスカート、ワンピース、アウター、靴まで約30型が揃う。ニットやアウターなどメンズと同じアイテムのサイズダウン、シャツチュニックなど女性用に丈やシルエットを変えたもの、ワンピースやクラッチバッグなどウィメンズにしかないものをそれぞれ展開している。日本ではすでに展示会を終え、手応えは十分にあったという。メンズでは今年1月、フィレンツェで開催されるメンズプレタポルテの見本市「ピッティ・イマージネ・ウオモ」にオファーを受け、スペシャルイベントとして参加し、世界からの注目を浴びた。グローバル展開も積極的に行っている同ブランドのウィメンズ始動に期待が集まる。
同日夜には日本をテーマにホワイトマウンテニアリングがプロデュースしたクロージングパーティーがパレ・ド・トーキョーにて開催された。スペシャルゲストには、ホワイトマウンテニアリングのショーミュージックとステージ映像を担当しているCOS/MESを迎え、特別なクラブスペースを創りあげた。
■Photo by:
Koji Hirano(AKRIS)
Yumi Yamane(ジバンシィ、クロエ、ホワイトマウンテニアリング)
■Text by:Yumi Yamane
★2014春夏パリコレクション特集はこちら
http://www.apparel-web.com/collection/2014ss/paris/
※この記事はアパレルウェブより提供を受けて配信しています。
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