自動車が文字通り「自動」車になりそうだが・・

2013年9月27日 15:12

印刷

記事提供元:フィスコ


*15:12JST 自動車が文字通り「自動」車になりそうだが・・
日産自動車<7201>は26日、自動運転車の2020年市販化の実現に向けた公道実験を国内で初めて開始すると発表した。
8月に米国で公開した搭載した試作車は、すでにナンバープレートを取得しており、公道を走行できるようになっている。
道路交通法では自動運転による走行は禁止されているが、緊急時にはドライバー手動の運転操作に切り替えることを前提に認められた。
試作車は電気自動車「リーフ」をベースに開発されており、カメラやセンサーで障害物や信号、標識などの情報を収集し、内蔵した人工知能が解析してハンドルやアクセル、ブレーキを自動的に制御してドライバーの運転を支援するシステム(高度運転支援技術)を搭載している。
実験では、センサーが世の中の無限にある物・環境をどのように捉えているのか、きちんと区別はできているのかというデータを最大公約数的に積み上げ、人間が認識するのと同じようにセンサーが認識できているということをひとつひとつ確かめていかなければいけないため、膨大な作業になる。そのため、通常の車と違い、公道を走ってみる必要があるという。
10月1日~5日に開催される家電・IT見本市「CEATEC JAPAN(シーテックジャパン)2013」では、クルマの人工知能(AI)にスポットをあてたデモ走行を日本で初めて一般公開する。
日産自動車は、自動運転車について、普通の車に普通の装備として広く提供することを目指していく方針だ。
法規的な問題などクリアしていかなければならない課題はあるが、早ければ7年もしないうちに自動運転車が公道を走り、対向車や前を走る車が自動運転車だということになるかもしれない。少し運転の苦手な人でも、上手に走ることができるようになっているかもしれない。
ただ、人間もそうであるように、機械も「絶対大丈夫」ということはない。あくまでも運転手は自分だという自覚・責任を持って運転しなければならないだろう。《YU》

関連記事