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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】星光PMCは4連続の陽線、増額背景に高値更新へ
製紙用薬品の星光PMC <4963> の株価が動意付いて4月の高値に急接近している。9月17日に発表した第2四半期累計(4月~9月)利益増額修正も刺激材料となりそうだ。
DIC <4631> の子会社で製紙用薬品事業、印刷インキ用・記録材料用樹脂事業を展開している。中期経営目標として設立50周年にあたる17年度の連結売上高350億円、売上高営業利益率10%を掲げ、高付加価値・差別化商品の市場投入・拡販に加えて、セルロースナノファイバーや導電性ナノ材料(銀ナノワイヤ)など新分野も強化している。
9月17日に今期(13年12月期、決算期変更で9ヶ月決算)第2四半期累計の経常利益と純利益の増額修正を発表した。円安進行による外貨建て資産に係る為替差益の発生、および税金費用の過年度減額修正の発生が主因で、経常利益は従来予想から60百万円増額して5億50百万円、純利益は1億20百万円増額して3億90百万円とした。
通期見通しは前回予想を据え置き売上高が179億70百万円、営業利益が9億円、経常利益が9億60百万円、純利益が5億90百万円としている。前年同期間(12年4月~12月)との比較で見ると11.8%増収、2.2%営業増益、3.2%経常増益、3.0%最終増益の見込みだ。原材料価格上昇が利益圧迫要因だが、低調だった製紙用薬品、オフセットインキ用樹脂、トナー用樹脂などの需要が上向き、プロダクトミックス改善やコスト低減などの効果も寄与する。
通期見通しに対する修正後の第2四半期累計の進捗率は売上高が62.0%、営業利益が50.0%、経常利益が57.3%、純利益が66.1%となる。売上高と営業利益の進捗率がやや低水準だが、期後半の需要回復や円安メリットが期待されるだろう。
株価の動きを見ると、8月上旬に動意付いた後は上げ一服の展開だったが、9月に入って再動意の形となって水準を切り上げ、9月17日には前日比30円(6.13%)高の519円まで上伸する場面があった。短期調整が一巡して4月の年初来高値527円を試す動きだろう。
9月17日の終値515円を指標面(1株当たり今期予想数値は12ヶ月換算)で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS25円95銭で算出)は19~20倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間12円で算出)は2.3%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS654円99銭で算出)は0.8倍近辺である。週足チャートで見ると、26週移動平均線サポートラインとなって水準を切り上げている。低PBRも支援材料に上値を試す展開が期待される。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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