米コーブポイントLNGプロジェクトでLNG輸出許可発行、住友商事などが計画

2013年9月12日 19:13

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コーブポイントLNGプロジェクトの所在地(画像:住友商事)

コーブポイントLNGプロジェクトの所在地(画像:住友商事)[写真拡大]

 住友商事と東京ガスは、米メリーランド州コーブポイントLNGプロジェクトにおいて、天然ガスの液化加工委託および液化天然ガス(LNG)の売買を計画しているが、現地時間9月11日に、米エネルギー省が同プロジェクトに対して自由貿易協定(FTA)未締結国向けのLNG輸出許可を発行したことが、12日わかった。

 同プロジェクトは、事業主であるドミニオンコーブポイントLNG社が、現在LNG受入基地として稼働中のコーブポイントLNG基地に新たに天然ガス液化プラントを建設するもので、2017年の稼働開始を目指している。今回の輸出許可によって、同プロジェクトから日本へのLNG輸出計画が大きく前進したことになる。

 同プロジェクトにおいては、2012年12月に住友商事が、100パーセント子会社であるパシフィック・サミット・エナジー社を通じて、ドミニオン社と同プロジェクトにおける年間約230万トン分の天然ガス液化加工契約を締結。また、2013年4月には、住友商事が東京ガスの100パーセント子会社であるティージープラス株式会社との間で140万トン、および関西電力との間で80万トンのLNGの売買に関する基本合意書をそれぞれ締結している。なお、現在住友商事と東京ガスは、液化加工契約およびLNG販売契約を承継する共同事業会社の設立を進めている。

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