中国海軍の軍拡資金を株式市場から調達へ、中国船舶重工の株価は10%近く急騰

2013年9月12日 08:53

印刷

記事提供元:フィスコ


*08:53JST 中国海軍の軍拡資金を株式市場から調達へ、中国船舶重工の株価は10%近く急騰
上海市場に上場する中国船舶重工(601989)はこのほど、私募形式での株式発行で85億元(約1400億円)を調達する計画を明らかにした。資金は軍艦製造施設や機器の購入に充当される運び。

中国の軍事費は2012年で1660億米ドルと、世界では米国に次ぐ2位の規模。ただ、中国船舶重工は公告で、「中国の海上防衛能力は他国の海軍力と依然として大きな開きがある」と指摘。特に航空機運搬能力の部分で見劣りが強いと述べ、航空母艦の建造・強化を推進する可能性を示唆した。

資本市場が戦争の資金源になるのはめずらしくはないが、中国では軍需産業の大部分が国営企業で占められている。中国船舶重工が軍拡に向けて株式市場で資金調達に踏み出した点は国営軍需セクターが民間資本にも依拠するようになる第一歩として意味がある。

なお、中国船舶重工の株価は11日に8.63%急騰している。《RS》

関連記事