高校1年生の8割がスマートフォンを所有

2013年9月5日 15:09

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記事提供元:フィスコ


*15:09JST 高校1年生の8割がスマートフォンを所有
総務省は青少年のインターネット・リテラシーに関する実態調査を実施し、3日、結果概要を「平成25年度 青少年のインターネット・リテラシー指標等」として取りまとめ公表した。
総務省では平成23年度から、インターネット・リテラシー向上施策の重要性に鑑み、今後同施策を効果的に進めていくために、青少年のインターネット・リテラシーを可視化するテスト等を開発し、実施している。
今年度のテストは6~7月、全国16都道府県の24高校の高等学校1年生相当3512人を対象にアンケートとともに実施した。
それによると、青少年全体の正答率は69%と昨年度より2ポイント上昇した。
スマートフォン保有者は全体の84%と昨年度の59%より大幅に上昇。また、インターネットに接続する際、最もよく利用する機器についても、スマートフォンが全体の75%を占め、昨年度の48%より大幅に上昇した。
1日あたりの平均使用時間は、スマートフォン以外の機器は「30分未満」が最も多いが、スマートフォンは半数以上が「2時間以上」使用している。
最もよく利用するインターネット接続機器別に整理すると、PCをよく利用する青少年の正答率が最も高い一方、スマートフォンをよく利用する青少年の正答率は相対的に低く、そのうちスマートフォンのみを保有している青少年の正答率はさらに低かった。
携帯電話やスマートフォンで利用したサービスやコンテンツに対する支払い額(通信事業者へ支払う通信料金は含まない)の調査では、2013年7月時点で年間総額4兆2213億円と推定されている。前回調査時の2兆4698億円より70.9%増となり、大幅に拡大している。特にオンラインショッピングが前年から約2倍に拡大し、市場規模を算出した9分野のうち、縮小したのは音楽コンテンツ市場のみとなった。
スマートフォン市場はさらに拡大すると見られるため、青少年がトラブルに巻き込まれないためにも、スマートフォンを持つ前にきちんとした知識やリスク管理の方法を学ぶ機会を作ることが必要だろう。《YU》

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