東南アジア:「米QE縮小不安」に陥り、長期化の可能性も=中国メディア

2013年8月28日 11:13

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記事提供元:フィスコ


*11:13JST 東南アジア:「米QE縮小不安」に陥り、長期化の可能性も=中国メディア
中国メディアはきょう27日、インドやインドネシアなど東南アジア諸国の株式下落や通貨安の進行について、米国の量的緩和(QE)が早期に縮小されるという不安に陥っていると指摘し、こうした不安が長期化する可能性があるとの見方を示した。

中国政府系シンクタンクである社会科学院は、新興国への外資流入額が直近4年で約3兆9000億米ドル(約378兆円)に達していると指摘。米QEが予想通り9月から縮小されれば、こうした資金は米国などに還流する可能性があるため、目先の流動性不足は避けられないことに言及した。中でも財政赤字が大きく、海外資金への依存度が高い国が受けるダメージが大きいとの見方を示した。

また、政府系投資ファンド中国投資有限責任公司(CIC)は、米QEの縮小が元安につながる可能性があると予測。これが国内の資産バブルの崩壊を引き起こす可能性があるため、長期的な金融市場の不安定などに備える準備が必要だと強調した。《ZN》

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