歴史は繰り返す?日本の消費増税→アジア通貨危機とインド通貨下落

2013年8月20日 12:36

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記事提供元:フィスコ


*12:37JST 歴史は繰り返す?日本の消費増税→アジア通貨危機とインド通貨下落
米連邦準備理事会(FRB)が早ければ今年9月にも毎月850億米ドルの資産購入プログラムを縮小させるとの思惑が強まり、米長期金利の上昇に連れて新興国市場からの資本流出が激しくなっている。

特にインド通貨ルピーの対米ドルでの下落は際立ち、1990年代に経験したアジア通貨危機を彷彿とさせる。

インド準備銀行(中央銀行)は1997年12月から98年1月まで、ルピー下落を阻止するために預金準備率を150ベーシスポイント(bp)、政策金利を200bp引き上げた。

今回の通貨下落局面では政策金利や預金準備率には手がつけられていないものの、準備銀行は政策金利以外の2つの金利を引き上げるなどで流動性の引き締め策を断行。

また、90年代のアジア危機は準備銀行が利下げサイクルに入る矢先に発生したもので、この点でも今回の危機と様相が似ている。

さらに、日本では消費増税にアジア通貨危機が重なり、その後の景気を冷やしたという経緯もある。

歴史は繰り返すか?《RS》

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