【相場熟者が答える投資相談】ニコンを2000円で300株持っています。下げました、見通しを

2013年8月11日 13:02

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

  【問い】 ニコン <7731> を2000円で300株持っています。だいぶ下げていますが、今後の見通しと対処方法についてお願いします。

■業績と配当を下方修正、リバウンド待って売却を

  【答え】 8月9日は、288円安の1726円と大幅に3営業日続落で、3月5日につけた年初来の安値を5カ月ぶりに更新し、日経225採用銘柄の値下り率ランキングトップとなりました。

  8日に発表した今3月期第1四半期決算で通期業績予想と配当予想を下方修正したことに加え、円相場がやや強含んでいることも嫌気され、お盆休みを前に処分売りが膨らんだと見られます。

  米・欧・アジアのカメラ市況が低迷し、今3月期第1四半期売上高は2389億8100万円(前年同期比7.9%減)に着地。今期のデジタルカメラの販売計画をレンズ式は従来の710万台から655万台、コンパクトタイプは同1400万円台から1150万台とそれぞれ下方修正しました。これに伴い、通期売上高は従来予想の1兆1100億円から1兆0400億円(前期比2.9%増)、営業利益は同850億円から650億円(同27.4%増)、経常利益は同850億円から630億円(同30.3%増)、純利益は650億円から500億円(同17.8%増)と減額。また、年間配当予想も同41円から32円(同1円増)と減額しました。

  株価は、5月23日につけた年初来高値2971円から1685円まで1286円(43.3%)調整し、1800円割れの11年秋のリーマンショック後の安値圏に届いており、値ごろ感が出ています。会社計画を減額したものの、2ケタ増益は確保する見通しで、今期予想PER13倍台の水準で割高感はなく、ここから極端に売り込まれる可能性は低いと思われます。資金効率やリスクに配慮しナンピン買いは控え、ある程度のリバウンドを待って売却もと考えます。(株式評論家・摩周湖)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【株式評論家の視点】TOTOは中期改革が着実に進展、今期も再増額が有力になる(2013/08/07)
【狙い場・買い場】穴吹興産は需給好転の現実買いで内需割安株買いが増幅余地(2013/08/06)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事