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カネボウ、品質保証部門と顧客相談窓口を花王に統合 白斑被害の再発防止へ
カネボウ化粧品は7日、同社の“ロドデノール”配合美白製品により白斑様症状の発症者被害が拡大した問題に関して、再発防止に向けて社内体制を刷新するとともに、外部専門家による第三者調査を含め徹底した原因究明を行っていくと発表した。
カネボウは、今回白斑様症状の発症者被害が拡大したのは、顧客の声や専門家の意見を真摯に捉え、集約し、迅速に対応することができなかったことが原因であると考えているという。
これを受け、8月12日付で、カネボウの品質保証に関連する部門を親会社である花王の品質保証本部に統合し、花王グループの品質保証一体運営のなかで品質課題に対処していく。これにより、発売前のプロセスの社内審査、発売後の顧客などからの情報の精査、日本皮膚科学会や皮膚科医などの専門家との情報共有、関係省庁との連携強化など、安全基準、品質保証機能の強化を図る。
また、8月12日付で、カネボウのお客様相談窓口であるコンシューマーセンターを花王の生活者コミュニケーションセンターに統合する。これにより、コールセンター機能の強化を図り、顧客からの化粧品にかかわる申し出に対して迅速かつ適切に対応するとともに、関係省庁などとの連携を一層強化する。
さらに、外部専門家による第三者調査として、カネボウでは7月12日から、ふじ合同法律事務所の弁護士による調査を開始している。現在、顧客、医師、カネボウの社員などからの当該製品に寄せられた情報の取り扱いの妥当性など原因究明の調査を継続しており、9月初旬を目途に報告を予定している。カネボウはその結果報告を受け、品質保証体制の更なる強化に取り組んでいくとしている。
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