【中国の視点】中露越がフォンテラ製品の輸入を一斉停止、輸入品の「安全神話」が崩れ

2013年8月7日 08:08

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記事提供元:フィスコ


*08:08JST 【中国の視点】中露越がフォンテラ製品の輸入を一斉停止、輸入品の「安全神話」が崩れ
中国に続き、ロシアとベトナムも乳製品の世界最大手フォンテラ・グループ(本社はニュージランド)製品の輸入を中止した。同社が他社に供給している乳清タンパク質からボツリヌス菌が検出されたとの発表が背景にある。

中国で2008年に起きた粉ミルクへのミラミン混入事件では、乳児6人が死亡したという悲惨な事件を受け、国産品に対する消費者の信頼が急落。ニュージランドなど輸入粉ミルクを買い占める現象が数カ月前まで続いていた。今回の事件が国内消費者に大きな衝撃を与えたと指摘された。

中国の専門家は、輸入品が絶対安全だという考えを捨てた方が良いと消費者にアドバイスをした。ウイルスなど大自然からの攻撃はどこの国でも発生する可能性があるほか、欧米など先進国における食品安全問題もしばしば取り上げられていると指摘。国の食品安全当局が食品の安全問題を最重要視する必要があるほか、消費者も国産品と輸入品を同等に扱う必要があると強調した。《ZN》

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