日経平均は大幅続伸、改めて政府の成長戦略に対する期待感が高まる【クロージング】

2013年8月2日 16:15

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記事提供元:フィスコ


*16:15JST 日経平均は大幅続伸、改めて政府の成長戦略に対する期待感が高まる【クロージング】

2日の日経平均は大幅続伸となり、460.39円高の14466.16円(出来高概算26億8000万株)で取引を終えた。前日の欧米市場が上昇したほか、円相場が円安に推移していた流れを受けて、買い先行の展開となった。前場段階では14200円処での攻防が続き、25日線が上値抵抗として意識されていた。しかし、先物主導によるプログラム買いが断続的に入っていたほか、海外ヘッジファンドの買いも観測されるなか日経平均は上げ幅を広げ、高値引けとなった。

東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1500を超え、全体の9割を占める全面高商状に。セクターでは、保険の上昇率が4%を超えたほか、倉庫運輸、不動産、証券、輸送用機器、海運、パルプ紙、陸運、食料品、金属製品、化学、卸売が3%を超える上昇だった。

日経平均は終日強含みの展開が続いていた。先物主導によるプログラム買いが押し上げたとみられるが、強い動きをみせているセクターをみると、アベノミクスによる恩恵を受けるとされるセクターの強さが目立つ。来週は日銀金融政策決定会合が予定されている。また、注目されたトヨタ<7203>の第1四半期(4-6月)決算は営業利益が6633億円とコンセンサスを上回っている。併せて通期計画を上方修正している。

アベノミクスを背景に好業績が確認されたことで、改めて今後の政府の成長戦略に対する期待感が来週以降の相場を押し上げてくる可能性が出てくるだろう。《KO》

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