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【編集長の視点】コマツは続急落、建機株は1Q業績増益転換も市場予想を下回り売り増勢
<マーケットトーク>
コマツ <6301> は、20円安の2143円で寄り付き、16円高と引き戻したが再度、63円安の2100円と売り直され5営業日続落している。前日29日大引け後に今3月期第1四半期(1Q)決算を発表し、増益転換したが、期初予想の3月通期業績に対して低利益進捗率に止まり、市場コンセンサスを下回り、前日の米国市場でも、同社ADR(預託証券)が、東京市場の終値に対して51円安(円換算値)で引けて帰ってきたことも重なり、売り増勢となっている。
同じ建設機械株の日立建機 <6305> も、前日大引け後の今期1Q決算を発表、経常利益が、前年同期比63%減と続落し、純利益が、11億500万円の赤字(前年同期は53億4300万円の黒字)と落ち込んだことから112円安の1922円と5営業日続落し、寄り後には下げ幅を縮めているがマイナス圏で推移している。
7月24日に4~6月決算発表した米キャタピラー社の減益決算、年間業績の下方修正以来、建設機械株は、鉱山機械需要と中国需要の先行き減少懸念が、株価の世界的な「リスクオフ」要因となっている。
コマツの1Q業績は、前年同期比3%減収、0.7%税引前純益増益、16%純益増益と増収増益転換したが、期初予想の3月通期業績に対する利益進捗率は、17~20%と目安の25%に未達となり、純利益は、市場コンセンサスを約8億円下回った。
売り上げは、鉱山機械の需要が、資源価格の低迷で低調に推移し、産業機械他部門も、自動車業界向けの工作機械を中心に回復の兆しがみえたものの、大型プレスなどの鍛圧機械の販売が減少して連続減収となったが、利益は、為替相場が1ドル=97.3円(前年同期80.6円)、1ユーロ=126.4円(同104.6円)1人民元=15.8円(同12.8円)と円安が進行した効果に加えて、販売価格と製造原価の改善に継続して注力して増益転換した。
3月通期業績は期初予想を据え置き、純利益は、1840億円(前期比45%増)と見込んでいるが、ここでも市場コンセンサスを約15億円下回る。
株価は、前期業績の再下方修正でつけた年初来安値2004円から今期の増益転換業績が、市場コンセンサスを上回るとして同高値3095円まで5割高し、中国関連株売りと全般相場急落で2094円安値までほぼ往って来いの調整をし、この調整幅の3分の1戻し水準でキャタピラー社の悪決算の影響を受け下ぶれた。PERは11倍台と割安だが、再度の下値確認が続こう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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