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米国株式市場見通し:アップルの決算、住宅関連の経済指標も注目
*17:10JST 米国株式市場見通し:アップルの決算、住宅関連の経済指標も注目
今週(7/22-26)も引き続き4−6月期主要企業決算が焦点となる。まず、注目されるのは23日のアップルの決算だ。アップルの株価は他のハイテク大手銘柄とは対照的に年初から軟調推移となっている。前回の決算発表時に示した業績見通しが慎重であったこともあり、投資家やアナリストの期待は低いと言えるだろう。このような中、先週(7/15-19)発表されたインテルやマイクロソフト、グーグルなどの決算を見る限り、PC販売の落ち込みが鮮明となる一方で、スマートフォンやタブレット端末などモバイル端末の利用が急拡大している傾向が鮮明となっている。また通信大手ベライゾンの決算で、同社のiPhoneのアクティベーション数が前年同期比40%増となったことが明らかとなっており、アップルの決算は予想外に強い内容となる可能性があるだろう。
その他のハイテクでは半導体のテキサス・インスツルメンツ(22日)やクアルコム(24日)、SNSのフェイスブック(24日)、オンライン小売のアマゾン・ドットコム(25日)などの決算が予定されている。いずれの決算も、収益の柱をどの程度PCからモバイル端末へ移行できているかが注目される。
ハイテク以外では、ファストフードのマクドナルド(22日)、スターバックス(25日)、運輸のUPS(23日)、保険のトラベラーズ(23日)、航空機のボーイング(24日)、建設機械のキャタピラー(24日)、自動車のフォード(24日)、GM(25日)、化学のダウケミカル(25日)、スリーエム(25日)などの決算発表が予定されている。建設機械のキャタピラーは、先週著名ヘッジファンド・マネージャーが売り推奨を行った。売上高に占める中国の割合は僅かに5%しかないものの、売上高の3割、営業利益の5割が中国経済に大きな影響を受けると考えられる鉱業向け(マイニング)機械であることが理由だ。
住宅メーカーのDRホートン(25日)やパルト・グループ(25日)の決算が予定されているほか、6月中古住宅販売(22日)や5月FAHA住宅価格指数(23日)、6月新築住宅販売(24日)など住宅関連の経済指標も注目だ。住宅ローン金利は上昇しているものの、歴史的に見れば依然として低い水準であり、今のところ影響は限定的だろう。その他の経済指標では6月耐久財受注(25日)、7月ミシガン大学消費者信頼感指数改定値(26日)などの発表が予定されている。《FA》
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