韓国がG20で“円安誘導政策”の議論を呼びかけへ、支持獲得は困難か

*15:54JST 韓国がG20で“円安誘導政策”の議論を呼びかけへ、支持獲得は困難か
企画財政部（日本の財務省に相当）の玄オ錫（ヒョン・オソク）長官はこのほど、モスクワで19-20日にわたり開催される20カ国・地域（G20）財務相・中央銀行総裁会議を前に、日本の政策を国際社会で議論する必要性を繰り返し強調した。

韓国の輸出企業は日本と直接競合する業種が多く、円安の加速が輸出企業にダメージを与えて経済成長を損なうとの懸念が底辺にあるもようだ。ただ、韓国銀行（中央銀行）が示した経済成長率見通しは円安の影響をさほど気にしているように見えず、2013年の2.8％成長から翌14年には4.0％に加速すると見込んでいる。

韓国ウォンは過去1年間で対円で29％上昇したものの、金融危機発生前の2007年半ばからは33％下落したまま。

米連邦準備理事会（FRB）のバーナンキ議長は前日17日の議会証言で「日本は通貨政策を実施していない」「日本はデフレ脱却を目指している」「強い日本の経済は世界経済の成長にとり有益」などと言明しており、韓国の主張が国際的な支持を獲得するのは難しそうだ。《RS》