湖池屋、“ノンフライ”ポテトチップスを日清食品と共同開発

2013年7月17日 13:07

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「ポテのん」(画像:湖池屋)

「ポテのん」(画像:湖池屋)[写真拡大]

 フレンテの事業会社である湖池屋は16日、日清食品グループと共同で開発した新製品「ポテのん リッチコンソメ」「ポテのん トマトサラダ味」を発売すると発表した。7月29日より関東・甲信越・静岡のコンビニエンスストアで先行発売し、今秋以降、順次全国に拡大していく。

 「ポテのん」は、湖池屋のおいしさへのこだわりと日清食品グループの高い技術力により完成した、次世代に向けた、低カロリーでおいしいノンフライのポテトチップス。カロリー105kcalなのにしっかりした食べ応えが特長。

 「ポテのん」では、新技術「生じゃがこんがり製法」(日清食品ホールディングスが特許出願中)を採用した。これは、ノンフライ麺「日清ラ王」などに使われている乾燥技術など、日清食品が即席麺で培ってきた最先端の技術をポテトチップスの生産技術に応用して開発した新しい製法。

 近年、健康志向の高まりから、カロリーを抑えられるノンフライ食品のニーズが高まりつつある。スナック業界においても、これまでノンフライ製品が一部メーカーから販売されていたものの、生のじゃがいもをノンフライで製造するとじゃがいもの風味がなくなったり、焦げが発生するなどの技術的課題が壁となっていた。そのため、じゃがいもを粉にした乾燥ポテトをポテトチップス風に固める製法が使われていた。そこで湖池屋では、生のじゃがいもを使用した本格的なノンフライのポテトチップスの開発を進めてきた。

 湖池屋の持株会社であるフレンテは、2011年5月に日清食品ホールディングスと業務資本提携を締結し、協働推進委員会を立ち上げ、開発・マーケティング・調達・生産・営業といった事業活動全般における協働関係の構築・強化を進めてきた。

 今回両社は、スナック菓子の長年の課題であったカロリー・油分が高いといった菓子の不満点を解決するため、専門のプロジェクトチームを発足し、調査設計から最終製品に至るまで共同で開発を進めてきた。その結果、ポテトチップス発売より50年以上の歴史を重ねる湖池屋の製造ノウハウと、日清食品のノンフライ技術を組み合わせることで、従来のポテトチップス生産技術ではできなかった、生のじゃがいもを使用した、低カロリーでおいしいノンフライのポテトチップスの開発に成功した。

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