欧米為替見通し:フィッシャー米ダラス地区連銀総裁の講演に注目へ

2013年6月24日 17:21

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記事提供元:フィスコ


*17:21JST 欧米為替見通し:フィッシャー米ダラス地区連銀総裁の講演に注目へ

本日24日の欧米市場のドル・円は、東京・上海株式市場の下落を受けてニューヨーク株式市場も弱含みに推移することが予想されることで、上げ渋る展開が予想される。しかし、米国10年債利回りが2.60%台まで続伸していることで下値は限定的と予想される。

19日、バーナンキFRB議長は、資産購入プログラムの縮小計画を表明し、ハト派として押し進めてきた量的緩和の幕引きの準備を警告することで、2014年1月の退任に向けて、ややタカ寄りになることを宣言した。

しかしながら、WSJのFRBウォッチャーでバーナンキFRB議長のスポークスマンと見なされているヒルゼンラス記者は、「市場は誤解している」と述べた。

そして、タカ派のブラード米セントルイス地区連銀総裁は、FOMCで反対した理由として、「緩和縮小計画を示す決定は、不適切なタイミング。緩和縮小の方針は、景気回復やインフレが目標に向かうというより明確なサインを待って発表するのがより賢明」と、バーナンキFRB議長の出口戦略を時期尚早とした。

本日は、タカ派のフィッシャー米ダラス地区連銀総裁の講演が予定されており、タカ派寄りに軸足を移したバーナンキFRB議長に対して、タカ派からの2羽目の拒絶反応が示されるのか否かを注目することになる。

【今日の欧米市場の予定】

21:30 米・5月シカゴ連銀全米活動指数(4月:-0.53)
22:00 メキシコ・5月失業率(4月:5.04%)
23:30 米・6月ダラス連銀製造業活動 (予想:-2.5、5月:-10.5)《KO》

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