ソフトバンク、東京ドームなど/本日の注目個別銘柄

2013年6月13日 15:39

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記事提供元:フィスコ


電力セクター総じて買い先行と逆行高でのスタート。原子力規制委員会では、原発の再稼働に向けた安全性審査に関して、複数の原発を同時並行で進める方針と伝わっている。再稼働申請急増を受けたものとされている。審査の長期化による原発再稼働時期の遅れが警戒されていたため、電力各社にとっては、収益回復時期が早まるとの期待につながっているようだ。外部環境の悪化に伴う逃避資金の受け皿的な形にも。

<9984> ソフトバンク 4980 -520下げ目立つ。クリアワイヤ取締役会では、ディッシュの買収提案受け入れを勧告などと伝わっている。また、米紙では、グーグルがスプリント買収でディッシュに資金支援とも報じられているもよう。同社の買収戦略の行方に対する不透明感、スプリントの買収価値低下に対する懸念などが優勢となっているようだ。

<8830> 住友不動産 3510 -155本日は複数で投資判断格上げが観測されている。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」、目標株価を4400円から4700円に引き上げ。賃料上昇による業績への貢献が最も表れやすい銘柄と指摘。みずほ証券でも「中立」から「買い」に格上げで、目標株価も5100円から5500円に上げ。新規事業に関する公表がポジティブ・カタリストになる可能性があるとしている。

<6856> 堀場製作所 3300 -20相対的に堅調。モルガン・スタンレー(MS)では投資判断を新規に「オーバーウェイト」、目標株価を4200円としている。自動車・半導体システム機器の改善で、来12月期の大幅増益見通しの確度が高まっていくことが、株価の上昇材料につながるとみているようだ。来期営業利益は180億円を予想、市場コンセンサスを10%強上回る水準としている。

<9681> 東京ドーム 552 -50下げ目立つ。本日第1四半期の決算発表を予定している。好決算が想定されているものの、短期的な出尽くし感に対する警戒も残るようだ。先の観測報道では、2-4月期営業利益は前年同期比3割増の20億円強になったもようと伝わっている。ただ、今後の電気料金引き上げによるコスト増を懸念で、通期予想は据え置く公算が大きいともされていた。

<1721> コムシスHD 1153 -104下げ目立つ。野村では、4-5月の受注累計額は前年同期比9%減となり、特に利益寄与が大きいと見られるモバイル分野が同17%減と減少傾向である点には注意としている。業績予想は上方修正しているものの、来期以降の業績動向は楽観視できないとの見方のようだ。

<4324> 電通 3220 -270下げ目立つ。前日に三菱UFJでは、投資判断を「ニュートラル」から「アンダーパフォーム」に格下げ、目標株価も2970円から2880円に引き下げている。英Aegis社買収によるシナジー効果は望めるものの、株価の割高感は強いと見ている。今期業績予想も下方修正、今期営業利益は前期比2.5%減の570億円、市場予想605億円、会社予想585億円などは下回ると予想しているようだ。

<9062> 日本通運 420 -6朝方は買い先行となるなど、相対的に底堅い動きが目立つ。メリルリンチ(ML)ではトラック業界のレポートをリリースしているが、足元では数量増加に加えて、単価上昇の兆しが出てきていると評価。また、同社に関しては、外注費比率の低下に伴うコスト削減余地なども大きいと。《FA》

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