中国:レノボが起債で資金調達、シャープやIBMから事業買収か

2013年6月4日 09:24

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記事提供元:フィスコ


*09:24JST 中国:レノボが起債で資金調達、シャープやIBMから事業買収か
中国のパソコン最大手、レノボ・グループはこのほど、同社初となる米ドル債を発行し、運転資金や買収資金に充てる計画を発表した。発行規模など詳細が明らかにされていないこともあり、市場では起債の意図についてさまざまな憶測を呼んでいる。

現地ニュースサイト「騰訊科技」(3日付)などによれば、レノボは主力のパソコン事業が苦戦する中で、事業多角化に向けて海外大手から一部事業を買収するとの観測が浮上している。買収ターゲットになる可能性として名前が挙がっているのは、シャープ<6753>のテレビ事業やIBMのサーバー事業などだ。

うちシャープのテレビ事業を巡ってはこれより先、レノボが南京市(江蘇省)の液晶テレビ工場を買収する見込みだと報じられていた。その後シャープは「決定した事実はない」とのコメントを発表しているが、今回の報道では、買収の可能性は残ると指摘されている。テレビ事業の不振に悩むシャープと、パソコン以外の事業を拡大したいレノボの利害は一致するとの見方からだ。

このほか、4月にはIBMからサーバー事業を買収するとの観測が浮上。その後、交渉は物別れに終わったと伝わったが、状況によっては再び話し合いを再開する可能性も残されているという。また、スマートフォン事業もレノボが現在強化に努めている分野の一つ。日本でも、NEC<6701>と携帯電話機の合弁会社を設立する見込みと報じられたばかりだ。

なお、レノボは先月末の決算発表会で、2014年3月期の経営目標として、スマホ販売台数を現在の3000万台から5000万台に、タブレット端末販売台数を200万台から1000万台にそれぞれ引き上げる方針を表明。一方で、パソコンの販売目標には言及しておらず、事業多角化に向けた姿勢を鮮明化させている。
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《NT》

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