先高観強まるも先物主導で回転が利きづらい状況にも/クロージング

2013年5月22日 16:59

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記事提供元:フィスコ

[クロージング]

16:32JST 先高観強まるも先物主導で回転が利きづらい状況にも

 日経平均は4営業日続伸。246.24円高の15627.26円(出来高概算63億8000万株)で取引を終えた。米国で量的緩和縮小への懸念が後退し、NYダウ、ナスダックともに上昇。シカゴ日経225先物清算値は大証比85円高の15485円を付けており、これにサヤ寄せする格好でのギャップ・アップから始まった。その後も小動きではあるが、じりじりと上げ幅を広げる展開が続くなか、後場は先物主導によるバスケット買いによって一時15700円台を回復する局面もみられ、連日で年初来高値を更新。

 日銀の金融政策決定会合では金融政策の現状維持を決めた。そもそもサプライズを期待していた流れはなく、発表後に大きな混乱がなかったことで、改めて日本株の先高観からの買いの勢いが強まったようだ。先物主導だったこともあり、指数インパクトの大きいファーストリテイリング<9983>は日経平均を約115円押し上げていた。

 一方、日経平均が年初来高値を更新しているが、東証1部の騰落銘柄は値下がり数が上回っている。規模別指数でも大型、中型株はプラスだが、小型株指数はマイナスだった。また、出遅れ銘柄への修正リバウンドが目立っているが、資金集中で急騰する半面、資金の逃げ足の速さから一気に値を消す銘柄もみられている。そのほか、寄り付き直後にストップ高をつけた双日<2768>は、長い上ひげを残す格好となり、寄り付き段階で買えていないと回転が利きづらい状況。こういった銘柄は多く、材料系の銘柄についてはやや慎重姿勢が強まることが考えられる。

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