アサンテ:前期は増収増益、今期も連続で増収増益、2円増配へ

2013年5月17日 15:38

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

■主に白蟻防除、床下等換気システム、基礎補修等が好調に推移

 アサンテ<6073>(東2)の13年3月期決算(非連結)は、売上高は120億79百万円(前年同期比7.9%増)。損益面では、人員増に伴う費用増があったが、その他の経費コストの全般的な抑制により、営業利益は21億88百万円(同13.4%増)、経常利益は21億35百万円(同12.4%増)、純利益は12億05百万円(同20.0%増)と増収増益となった。

 同社は人員の増員、育成に努め、白蟻防除を主軸とした販売力向上を図っている。また、白蟻に関するプレス向けセミナーの開催、「くんくんズ(シロアリ探知犬、トコジラミ探知犬チーム)」を通じた広報活動や自社ホームページでの「シロアリ注意報」の公表等を通じて、同社サービスの認知度向上に努め、13年3月19日東証第2部に上場したことで、認知度並びに従業員の意欲が一層向上したとしている。

 HA事業(ハウスアメニティー事業)では、営業員、施工員の増員に加えて、新聞折込やCM放送等のプローモーション活動を積極的に展開。主に白蟻防除、床下等換気システム等が好調に推移した。この結果、売上高は118億63百万円(前年同期比8.0%増)、セグメント利益は33億46百万円(同9.6%増)となった。

 TS事業(トータルサニテーション事業)では、HA事業との連繋により同事業の顧客からの受注が増加したが、経費削減意識を背景に、法人顧客からの更新停止や契約額減額が続いた。この結果、売上高は2億15百万円(同0.5%減)、セグメント利益は3百万円(同59.9%減)となった。

 今期の通期の見通しは、HA事業では、販促を強化し、白蟻防除を主軸としたサービスの需要開拓を推進しており、13年4月に新規営業エリア拡張のため、京都支店を開設した。TS事業では、法人向け年間契約の新規受注獲得と単価増に注力していくとしている。損益面では、システム導入・強化に伴う費用増を、営業効率の向上などで利益増を確保するとしている。これの達成により、売上高は130億40百万円(同8.0%増)、営業利益は23億48百万円(同7.3%増)、経常利益は23億44百万円(前年同期比9.8%増)、純利益は13億41百万円(同11.2%増)を見込んでいる。

 株価指標は、PERは8.1倍(今期予想一株当たり純利益110.07円で算出)、PBR1.52(実績)、配当利回り2.4%。指標的に見て割安である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【編集長の視点】大和コンピューターは権利落ち後高値を意識、業績上方修正を見直して割安修正(2013/05/16)
【アナリストの眼】株価は年初来高値を更新し昨年高値に接近、景気回復・円安メリットで機械・情報関連好調(2013/05/16)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事