【株式評論家の視点】サムシングホールディングスは実態評価の流れに乗り反騰目指す

2013年5月17日 09:46

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄の見所>

  サムシングホールディングス <1408> (JQG)は5月15日に決算を発表したが、表面的な数字を捉えた間違った解釈で想定外の押し目形成場面となっており、絶好の買い場を提供している。

  今2013年12月期の第1四半期の業績は売上げこそ19億500万円と、前年同期比4.9%の増収を確保したが、営業利益は8800万円の損失計上となり、前年同期の3900万円の損失から損失幅が拡大する結果となった。

  こうした足元の低調さが嫌気され、株価は波乱場面に見舞われたが、実態の好転は顕著で、いずれ再評価の動きが沸き起こるものと思われる。当期は売上げ増で売上総利益は前年同期の4億800万円から、4憶2100万円へアップしている。それが営業利益の大幅減益になったのは、販管費が前年同期の4億4700万円から、当期は5億900万円に膨らんだこと。これは前年同期以降に子会社での支店等新規設置や人員の増加等を行ったため、これによる地代家賃や設備等の購入に係る支出、人件費の増加等が主たる要因。従って当期の人件費増は第2四半期以降の売り上げ増に振り替わることになり、第2四半期以降業績は急回復する見通しだ。

  同社は戸建用住宅地を対象として、地盤調査、地盤改良工事および地盤保証などを手掛ける。業績好転の原動力は盤改良事業。地盤改良工事では、需要の一段落に伴い沈下修正工事が大幅に減少したものの、主力の柱状改良工法と表層改良工事が好調で、全体としては微増を確保した。地盤調査・測量では、旺盛な需要を背景にボーリング試験が増加したため、売上高は順調な伸びを示した。

  同社は特に東北地方に強みを持っているため、震災に絡む需要は今後着実に増えていく見通しにある。今12月期は通期で営業利益4億円と前期比24.4%の増益が見込まれているが、アナリスト筋はそれを上回る増益確保を想定している。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【狙い場・買い場】クラリオンは自動車向けクラウドサービスにグーグル技術応用、2ケタ増益(2013/05/16)
【アナリストの眼】ワークマンは作業関連品店舗を710店展開、今期営業益2ケタ近い増益、10円増配の年75円配当も評価で株価上値追う(2013/05/16)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事