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日産自動車のEV「リーフ」が販売不振、燃料電池と同じ末路に?
日産自動車の電気自動車「リーフ」の販売が低迷している。2010年の発売から2016年までに世界で累計150万台の販売を計画しているが、2012年末時点で約4万9,000台しか売れていなかったことが、このほど明らかになった。
販売不振の理由として、価格の高さ、1回の充電当たりの走行距離の短さなどが指摘されているが、最大の問題はインフラ整備。「電気自動車は、『卵が先か、鶏が先か』というジレンマに陥った。新技術を普及させようとする時に共通していえることだが、これは必ず失敗するパターン」と語る専門家が多い。一部には「電気自動車は燃料電池と同じ末路を辿る」という声さえ出ている。
リーフの不振の原因として一般的に挙げられているのは、価格と走行距離。価格は足元では299万円まで何とか下げたものの、走行距離は200キロ、しかも、普通の充電で電池を満タンにするのに8時間かかる。「使い勝手が悪いうえに値段が高い」のは確かであろう。
しかし、多くの自動車専門家は、本当の問題は、「卵が先か、鶏が先かというジレンマ」にあると語る。
それはこういうことだ。インフラを整備するには、インフラを維持できるくらい自動車が普及していなければならない。一方、自動車を普及させるためには、インフラが整備されていなければならない。「卵が先か、鶏が先か」―、この理屈では、自動車の普及とインフラ整備のどちらもいつまで経っても進まないことになる。
技術開発の専門家によれば、「このような議論に陥った新技術は、絶対に普及には至らない」とコメントする。例えば、燃料電池。水素と酸素から水を作る過程で出来るエネルギーを電力に換え、副産物として水以外のモノが発生しない究極のエコ電源として一時は注目を集めた。しかし、現在は、天然ガスから水素を作り出すタイプが少し普及している程度。水素を供給するインフラが先か、燃料電池の普及が先か、というジレンマに陥ったまま、時間だけが過ぎている。(編集担当:柄澤邦光)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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