【株式評論家の視点】野村ホールディングスは収益好転に期待、指標株として投資家の人気強い

2013年4月17日 10:57

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄の見所>

  野村ホールディングス <8604> はここへきて商いが格段の盛り上がりを見せ、4ケタ挑戦の勢いが感じられる足取りだ。丸三証券 <8613> や、いちよし証券 <8624> など証券各社が未定としていた前2013年3月期の業績について、速報で大幅増益の見通しを公表。4月26日に決算発表が予定されている野村ホールディングスにも好業績先取り機運が強まりつつある。

  例えば丸三証券を例にとると、前3月期の純利益は25億1600万円の黒字と、前々期の3億5700万円の損失から一変する。それも第3四半期累計の純利益10億4500万円に対し、第4四半期だけで18億2800万円の利益計上となる。野村ホールディングスも当然そうした実績を積み重ねたものと想定されるが、黒田日銀総裁の異次元の金融緩和発言を受け、今2014年スタートの4月相場はさらに活況度合いを増している。

  また、同社は2012年9月にホールセール部門を対象とした追加のコスト削減計画(10億ドル)を打ち出したが、計画はスケジュール通り進捗している模様で、12012年12月末現在の進捗率は約50%に達した模様だ。今2014年3月期を目処に計画を完了する方針。

  収益環境の好転に収益体質強化が加わり、アナリスト筋は前期の純利益698億円が今期は1421億円に急増するものと見ている。株式市場の上昇を先導する指標株として、さらなる上昇へ、投資家の期待が盛り上がってきたようだ。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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