炭素排出量の増加で巨大カニが出現

2013年4月11日 07:00

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 アメリカは飲み物などが巨大であることが知られているが、蟹も巨大化しているという。とある研究によると、炭素で飽和させた水の中で蟹を育成すると、通常の場合よりも成長速度が速く、しかも大きく育つことが判明したという。なお、蟹以外にもロブスターとエビも同様の結果になったという。つまりこれらの甲殻類は、温室効果ガスの排出量が増えるともに巨大化することを意味している(The Washington PostScienceWorldReport本家/.)。

 水の中でCO2が増加すると弱酸性になる。これはカキやサンゴのような炭酸カルシウムの殻を持つ生物に取っては不都合だ。殻が弱くなり、捕食者に捕まりやすくなるからだ。ノースカロライナ大学の海洋地質学者 Justin Baker Ries氏はThe Washington Postとのインタビューの中でカキ、ホタテガイ、および他の貝が、成長の早まった蟹により捕食され、生態バランスを崩しつつあると指摘している。カキは土と窒素汚染を取り除くフィルタとして重要な役割を持っており、数の減少は水質の悪化につながるとしている。

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