東芝が太陽光発電事業に参入、2013年度内に6.5MW供給へ

2013年3月28日 17:07

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 東芝は28日、同社が保有する太陽光発電に関する技術・システムを用いて太陽光発電事業に参入すると発表した。

 東芝のグループ会社で、コージェネレーションシステムにより発電事業を展開してきた株式会社シグマパワー土浦を「シグマパワー太陽光」に改称し、同社を事業運営会社として4月1日から太陽光発電事業を展開する。

 シグマパワー太陽光は、東芝横浜事業所(神奈川県横浜市)内に発電出力1.5MWのメガソーラー発電設備を設置しており、4月1日から事業を開始する。高効率のパワーコンディショナーなど東芝グループの持つ太陽光発電技術により発電効率の最大化を目指しており、年間の推定発電電力量は約200万kWhで一般家庭約550世帯分の年間使用電力量に相当する。

 またシグマパワー太陽光は、東芝キヤリアの掛川事業所(静岡県菊川市)、東芝姫路工場(兵庫県姫路市)、東芝姫路半導体工場(兵庫県揖保郡太子町)に発電出力1.5~2MWクラスのメガソーラー発電設備の設置を計画しており、2013年度内に合計6.5MWの電力供給を行う。

 さらに、今年10月に川崎に開設予定のスマートコミュニティセンターや、東芝府中事業所(東京都府中市)にも太陽光発電システムを設置し、発電能力の拡大を図る計画。

 東芝は太陽光発電事業以外にも、同社の技術を活用した風力発電、地熱発電、小水力発電などの再生可能エネルギーによる発電事業の拡大について今後検討していく方針。

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