【注目銘柄】パイプドビッツはネット選挙関連で有望、4月1日決算発表で期待膨らむ

2013年3月22日 09:17

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<業績&株価分析>

 パイプドビッツ<3831>(東マ)に注目したい。情報資産プラットフォーム「スパイラル」を中心にクラウドサービスを提供している。また政治・選挙プラットフォーム「政治山」を運営しており、ネット選挙関連が材料視されて株価は上値を伸ばしている。4月1日に前期(13年2月期)決算発表を予定しており、思惑が広がる可能性もありそうだ。

 前期の業績(非連結)見通しは売上高が前々期比28.5%増の23億円、営業利益が同40.5%増の3億20百万円、経常利益が同41.2%増の3億20百万円、純利益が同35.5%増の1億89百万円としている。通期予想に対する第3四半期累計(3~11月期)の進捗率は売上高が73.3%、営業利益が73.1%、経常利益が71.6%、純利益が70.4%と概ね順調な水準だった。主力の情報資産プラットフォーム事業では「スパイラル」の新バージョン投入効果に加えて、有権者意識調査サービス「政治山リサーチ」や会計クラウドサービス「ネットde会計」「ネットde青色申告」などの新サービスも寄与して、有効アカウント数(6カ月以上継続使用)が増加基調である。

 2月26日には情報資産プラットフォームサービス群の有効アカウント数が5000件を達成した。有効アカウント数の積み上げで来期(14年2月期)も好業績が期待されるだろう。注目のネット選挙関連では、3月19日に政治家を対象とした「第二回政治山セミナー」を開催している。さらに3月29日には、リメディアが主催する「第一回ネット時代における議員・選挙活動セミナー」を共催する予定だ。

 株価の動き(12年7月1日付で1株を2株に株式分割)を見ると、ネット選挙関連を材料視して2月下旬に動意付き、3月8日には2245円まで上値を伸ばした。過熱感を強めたため一旦反落して3月19日に1589円まで調整したが、足元では1800円台まで戻して再動意の構えを見せている。3月21日の終値1879円を指標面で見ると、前期推定PER(会社予想EPS25円03銭で算出)は75倍近辺、実績PBR(前々期実績BPS204円57銭で算出)は9倍近辺となる。

 週足チャートで見ると目先的な過熱感を残しているが、日足チャートで見ると25日移動平均線近辺から反発した。サポートラインを確認して上値を試す形だろう。中期的な収益拡大期待が強いことに加えて、今年7月の参院選から解禁予定のネット選挙関連というテーマ性が材料視されるだけに、上値を試す展開が期待されるだろう。4月1日予定の前期決算発表が接近して思惑が広がり、06年12月の上場直後の高値3400円が視野に入る可能性もありそうだ。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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