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新綱領の下 結束し党再生・政権奪還誓う 民主
民主党は24日、都内で2013年度定期大会を開いた。大会では党の新綱領を決めるとともに、党改革創生本部第1次報告案や活動方針案、予算・決算案、党規約改正案を原案通り承認。新綱領に掲げた「ともに生きる社会、みんなが助け合う社会」(共生社会)の1日も早い実現へ、一致結束し、政権奪還を旗印に再出発することを誓いあった。
来賓出席した連合の古賀伸明会長は「自民党政権に代わりうる唯一の政党として再生を願っている」とし「党の再建・再生、政権奪還へともにがんばりましょう」と激励した。
海江田万里代表は「新しい綱領のもとに一致結束しよう。対話と行脚を徹底的に行おう」と呼びかけた。特に地方への裾野の広がりの脆弱さを見せ付けたさきの総選挙での反省も踏まえ、裾野の拡大、浸透を図る必要を強調し党本部・国会議員は「靴の底を減らして地域を歩くことが必要」と「靴底減らし運動を行いたい」と呼びかけた。自ら汗を流し、政策を訴え、支持基盤を拡大していかなければならないとアピールした。
海江田代表は「2003年、金融危機で破綻した足利銀行の国選頭取になった池田憲人氏が再建に際し、最初にやったことが靴底減らし運動だった」とし「全行員に靴底を減らし、どぶ板を踏み、汗を流すことが必要と力説した。その結果、2008年には銀行の一時国有化を脱却することに成功した。わたしたちも今日から靴底減らし運動を始めたい」と地を這う活動からの再起を呼びかけた。
海江田代表はそうした党勢拡大を図りながら、国会においては「自民・安倍政権の失敗を望んではいけない。民主の政策がより優れたものになるよう切磋琢磨し、自民の政策を批判、あるいは堂々と賛成する姿勢が必要であり、国民に対する責任を果たし、信頼回復を図り、政権の再奪還をめざす」と訴えた。
海江田代表は「安倍政権の政策は経済財政・外交安全においても国民と日本の安定・発展に資するものとはいえない」と断言。「物価をあげる一方で家計所得はさらに切り下げられる危機が予想される。一部企業や個人がアベノミクスの恩恵を受ける一方で国民間に格差が広がり、貧困層が拡大する恐れが大きい」と批判した。
また「社会保障の分野ではいくつかで明らかな後退が見られ、地域主権改革や行政改革、公務員制度改革は骨抜きにされつつある。国会議員の定数削減、選挙制度改革は完全にやる気をなくしている」とし、こうした安倍政権に「対峙していく」と強く対峙姿勢を示した。また、都議選・参議院議員選挙は「党の存亡をかけた戦いになる」と位置付けた。
大会には松野頼久日本維新の会国会議員団幹事長、みんなの党の浅尾慶一郎政調会長、生活の党の鈴木克昌幹事長、社会民主党の吉田忠智政審会長代理、みどりの風の谷岡郁子代表、国民新党の浜田和幸代表代行らが来賓として出席し、激励した。ただ、国民新党の自見庄三郎代表は今月21日に自民党に党の合流、自らの復党を申し入れしており、こうした中で安倍政権に対峙する姿勢を明確にする民主党の大会に出席するということに違和感もみられた。(編集担当:森高龍二)
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