【注目銘柄】ベクターは3連騰、4Q経常益の黒字転換評価にオンライゲーム関連人気がオン

2013年2月20日 10:27

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄ウオッチ>

  ベクター <2656> (JQS)は、7円高の335円と3日続伸し、今年1月17日につけた株式分割権利落ち後高値358円を視野に捉えている。今1月25日に初開示した今3月期通期業績が、年間業績としては赤字転落を予想したが、四半期(3カ月)ベースでは経常利益が今期第4四半期(4Q)に2012年3月期第2四半期以来、6期ぶりに黒字転換することから、株価は悪材料出尽くしとして下げ過ぎ訂正買いが続いている。同じオンラインゲーム関連のガンホー・オンライン・エンターテイメント <3765> (JQS)が、2日連続のストップ高となるなどと高値追いとなっていることも、関連株買いを誘っている。

  同社の今期業績は、営業収益25億5100万円(前期比28%減)、経常利益2億1300万円の赤字(前期は5500万円の黒字)、純利益4億5900万円の赤字(同2億5500万円の赤字)と見込まれた。この年間予想業績をベースに四半期ごとの業績を分析すると、4Qの経常利益2500万円の黒字(前年同期は8000万円の赤字)と黒字転換し、純利益も2400万円の赤字(同2億8000万円の赤字)と赤字幅を縮小することになる。

  オンラインゲーム事業では、第3四半期までの9カ月実績では、前年同期の新規大型タイトルの好調推移が剥落して営業収益は32%減となったが、3カ月ベースでは、PC向けオンラインゲ-ムを第2四半期に2本、第3四半期に2本投入して、営業収益が、第2四半期比18%増と2四半期連続の増収となり経常赤字も縮小、4Q経常利益は、これに加えて情報セキュリティ対策引当金の戻入益が発生、費用削減効果も寄与して黒字転換することになり、来期業績への期待感を強めている。

  株価は、昨年9月末割り当ての株式分割(1対100)の権利をスンナリ落として257円安値をつけて底上げ、4Q経常黒字転換予想で落ち後高値まで4割高、3分の1押し水準で三角保ち合い、ここからの上放れ気配を強めていた。高値抜けから一段高にトライしよう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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