JR東日本が「全席レストラン空間」の新列車をプロデュース、東北で運行

2013年2月6日 11:39

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ライブキッチンのイメージ(画像:JR東日本)

ライブキッチンのイメージ(画像:JR東日本)[写真拡大]

  • 「Tohoku Emotion」の外観イメージ(画像:JR東日本)

 JR東日本は5日、「全席レストラン空間」の新列車「Tohoku Emotion(東北エモーション)」をプロデュースし、顧客に「日常から解放される」旅行を提供することで、観光面からの復興支援および地域活性化に貢献していくと発表した。

 JR東日本は、新しい鉄道の未来を切りひらく取り組みの一つとして、単なる移動手段ではなく、列車に乗ること自体が旅行の目的となるような魅力的な列車づくりを進めている。今回、「POKEMON with YOU トレイン」(2012年12月から大船渡線で運行開始)、「SL銀河鉄道(仮称)」(2013年度冬以降に釜石線で運行開始)に続いて、「Tohoku Emotion」という新しい列車の旅を提案する。

 「Tohoku Emotion」は、キハ110系車両の改造列車で、「全席レストラン空間」であることが特徴。座席は3両編成、48人の予定。運行開始時期は2013年秋以降を予定している。運行線区は東北エリアで、当初は八戸線での運転を予定している。運転日は、臨時列車として土休日やゴールデンウィーク、夏休み、年末年始期間を中心に年間150日程度の運行を予定している。

 列車内のインテリアデザインには東北地方に広がる様々な伝統や技術・素材を使い、新たな空間を創造する予定。具体的には、1両をコンパートメント個室席(28人)、1両をオープンダイニング席(20人)、1両をライブキッチンスペースとする予定。ライブキッチンスペースでは目の前で調理している様子を見ることができ、料理を味だけでなく視覚でも楽しむことができる。食事内容は、「地元や地域の食材」を積極的に活用した新しい東北の食を提案する。

 また、エクステリアデザインは、「デザイン、食、アート」をコンセプトに列車自体をキャンバスに見立て、外観に「移動するレストラン」を描き出す大胆なデザインを行う予定。

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