【狙い場・買い場】建機レンタルのカナモト、好事業環境、業績絶好調、株価割安

2013年1月23日 10:00

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  建設機械レンタル大手のカナモト <9678> は、株価が高値圏で堅調に推移している。今期(13年10月期)好業績見通しを評価する形であり、安倍晋三内閣の積極的な財政出動政策が引き続き追い風となりそうだ。

  今期連結業績見通しは、売上高が前期比15.1%増の991.5億円、営業利益が同10.7%増の71.2億円、経常利益が同9.7%増の65.1億円、純利益が同10.8%減の31.9億円としている。純利益については負ののれん発生益一巡が影響するが、震災復旧・復興・瓦礫処理・除染関連工事、北海道新幹線関連工事、首都圏の防災・減災関連工事などに加えて、関東以西への営業拠点新設やユナイト(道路用建設機械レンタル事業、道路工事施工事業)の通期連結も寄与する模様だ。安倍晋三内閣の積極的な財政出動政策が追い風であり、老朽化インフラの点検・補修関連、厳冬に伴う豪雪関連なども寄与するだろう。会社予想は保守的な印象が強く、増額の可能性がありそうだ。

  株価の動きを見ると、好業績期待で右肩上がりの展開が続き1000円台乗せ後は上げ足を加速した。1月15日には1400円まで上昇し、07年6月の高値1358円を突破している。足元は上げ一服の形だが高値圏の1300円台で堅調な展開である。22日の終値1356円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS97円16銭で算出)は14倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は1.5%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1221円56銭で算出)は1.1倍近辺となる。

  1000円台に乗せて上げ足を加速したため、週足チャートで見るとやや過熱感を残しているが、日足チャートで見ると25日移動平均線が接近して調整一巡感を強めてきた。指標面の割安感はやや薄らいだが、今期増額修正に対する期待感もあり、短期調整を挟みながら上値追いの可能性があるだろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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