【株価診断】コマツ一気に2000円も、円安に日中関係修復期待

2013年1月7日 16:56

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  コマツ <6301> =売買単位100株の7日(月)終値は前日比32円高の2322円、高値は63円高の2353円まで買われた。チャートは1500円前後で二番底をつけての上昇場面で約57%の上昇率と日経平均のこの間の上昇率を大きく上回る。

  とくに、この日は全般相場が安い中で大きく買われ目を引いた。海外比率が約8割と高く、「円安」効果が見込める上に中国関連での期待もある。「安倍総理のアメリカ訪問で日米同盟強化が世界へ発信されるなら、こじれている日中関係修復も期待できるだろう」(中堅証券)ということで、内陸部開発の中国向け建設機械需要に期待がもてる。

  今3月期は、昨年10月30日公表時の予想で前期比0.6%減収、営業利益2.2%増益、1株利益164.8円の見通しで配当は年48円(前期年42円)の予定。

  昨年10月末に比べると、日本での政権が交代、為替も円安が進んでいる。このため、今期見通しは上ブレの可能性は決めて高いといえる。

  利回り2.0%、PER14.0倍。とくに、1株利益の上ブレを見込めば割安と判断してよいだろう。これまで、日中関係の悪化から買方の見切り売りが続いたため信用買残は大きく減少している。

  ただ、チャートでは2500円前後が上値のフシとなっている。このため、今日も大きく買われたあと引けは伸び悩んだようにフシを意識して徐々に上値は重くなりそうだ。もっとも、安倍総理のアメリカ訪問が正式に決まれば一気に2000円を目指す展開も予想される。押し目買いでよいだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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