東芝とJR貨物、青函トンネル新幹線共用走行機関車のプロトタイプ車両を公開

2012年11月27日 18:42

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青函トンネル新幹線共用走行機関車のプロトタイプ車両「EH800」(写真:東芝)

青函トンネル新幹線共用走行機関車のプロトタイプ車両「EH800」(写真:東芝)[写真拡大]

 東芝は27日、日本貨物鉄道(JR貨物)の委託を受け、同社と共同開発した青函トンネル新幹線共用走行機関車を製作したと発表した。本日、JR貨物が同機関車のプロトタイプ車両「EH800」を公開した。

 「EH800」は、2015年度末に予定される北海道新幹線開業後に、青函トンネルの共用走行区間の電気方式が在来線区間の交流20kV(50Hz)と異なる交流25kV(50Hz)になることを受け、複電圧に対応する機関車として2011年からJR貨物と東芝で共同開発を行ってきたもの。

 同機関車は、新幹線架線電圧(25kV)と新幹線仕様保安装置(DS-ATC)に対応し、初めて在来線区間と新幹線区間の両方の走行を可能にしたほか、回生ブレーキを採用するなど環境負荷低減に配慮した車両となっている。

 JR貨物では今後、青函トンネル区間を走行する専用車両として、本日公開したプロトタイプ車両の他に量産車の導入を計画している。なお、同開発にあたっては国土交通省の補助を受ける予定。

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