【株価診断】大林組:今期はピーク利益の7掛まで回付、株価も7掛500円へ

2012年11月16日 16:44

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  大林組 <1802> =売買単位1000株の16日(金)終値は前日比10円高の379円、高値は380円まで買われた。4日続伸、この間55円の上昇で率では16.9%に達し、同期間のTOPIXの上昇率4.7%を大きく上回っている。

  これは、民主党から自民党へ政権が交代する見通しにあることが好感されている。自民党中心の政権となれば公共投資の増加が期待される。2009年9月に政権に就いたときの民主党政策は、『セメントから人へ』だった。これが、逆転するはずだ。

  月足チャートでは、2009年秋以降、750~1000円の大きいモミ合い相場。現在はモミ合いの下値水準近くにあり、これらモミ合い上限へ向けての戻りが期待できる。週足チャートでも300円前後で二番底を形成、日足チャートでは今日、30日線を抜き買い転換している。

  直近10年での営業利益最高は2007年3月期の475億3800万円、その後2010年3月期には営業赤字625億3400万円まで落ち込みと不振を極めた。今期(2013年3月期)は営業利益で前期比9.2%増の340億円と回復する。これは、ピーク利益に対し7合目といったところである。

  2007年ピーク利益当時の株価は大体700円程度。利益回復と同じ7掛とすれば490~500円があてえよい計算となる。新政権交代とともに「建設氷河期」といわれた時代の終わることは人気的にも悪くない話だ。

  今期の予定配当年8円で計算した利回りは2.11%、予想1株利益15.3円で弾いたPERは24.7倍。とくに、PER面で割安が目立つということではない。このことから判断すれば、新政権を先取りする相場展開で、人気要素を含めても当面500円までが精一杯だろう。押し目買いスタンスでよいだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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