【アナリストの眼】ECサイト運営のストリーム、企画コンテンツを充実、株価調整一巡

2012年11月8日 09:46

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<業績&株価分析>

  パソコン・家電販売のECサイトを運営するストリーム <3071> (東マ)は、株価が調整一巡感を強めている。家電特需の反動減などでネット通販が低調のため、9月6日に今期(13年1月期)業績見通しの下方修正を発表しているが、株価は今期の業績悪化を織り込んだようだ。

  下方修正後の通期会社予想は、売上高が前期比27.9%減の245億15百万円、営業利益が5億02百万円の赤字(前期は3百万円の赤字)、経常利益が5億18百万円の赤字(同23百万円の黒字)、純利益が6億52百万円の赤字(同33百万円の赤字)としている。ただし仕入れ強化、企画コンテンツ充実、経費削減などの施策で業績改善に取り組んでおり、下期(8月~1月)は第2四半期累計(2月~7月)に比べて赤字幅が縮小する模様だ。

  株価の動きを見ると、9月5日に直近安値4万8000円を付けたが、その後は徐々に下値を切り上げる展開となり、足元では5万3000円近辺に戻している。11月6日には5万6500円まで上昇する場面もあった。今期の業績悪化を織り込んだうえで反発に転じているようだ。7日の終値5万3000円を指標面で見ると、実績PBR(前期実績の連結BPS4万3383円40銭で算出)は1.2倍台となる。

  日足チャートで見ると、25日移動平均線を回復して徐々に下値を切り上げている。また週足チャートで見ても、抵抗線だった26週移動平均線を突破して、強基調へ転換の兆しを見せている。業績悪化を織り込んで調整が一巡した形だろう。下期以降の業績改善期待で反発の可能性がありそうだ。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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